引退後のキャリアは「引退後」では遅い!選手生活と両立するキャリア戦略
皆さん、こんにちは!バスケットボール選手のキャリアサポーター、SEISのミツです。
前回、そして前々回と、Bプレミアに導入される「サラリーキャップ制」について、そのシビアな現実と、選手がどう立ち向かうべきかをお話ししました。
しかし、これらの話は、選手としての現役生活を前提としたものです。
では、プロバスケットボール選手としてのキャリアが終わった後、皆さんはどうやって生きていきますか?
多くの選手が、「引退してから」初めてセカンドキャリアについて考え始めます。
でも、私は声を大にして言いたい。
「引退後のキャリアは、引退後では遅すぎる!」
今回は、私自身の経験も踏まえ、現役の選手生活と両立しながら、引退後のキャリアをいかに戦略的に築いていくかについて、具体的にお話ししていきます。
1. なぜ「引退後」では遅いのか?
引退後では遅い理由は、大きく分けて2つあります。
① 現役時代にしか得られない「武器」があるから
- なぜ重要か:
- プロバスケットボール選手という肩書は、引退すればなくなってしまいます。
- しかし、その肩書がある「現役時代」にしか得られない経験、スキル、そして人脈があります。
- 例えば、社会貢献活動やメディア出演、スポンサーとの交流など、現役でなければ関われない場所がたくさんあります。
これらは、引退後のキャリアを考える上で、強力な武器になります。
② 「引退」は突然やってくるから
- なぜ重要か:
- 多くの選手は、引退を予期しないまま、突然その時を迎えます。
- 突然の怪我、契約の打ち切り、戦力外通告…。
- これらの出来事に直面したとき、事前に準備をしていなければ、心と経済的な面で大きなダメージを受けてしまいます。
2. 現役選手が今すぐ始めるべき「3つのキャリア戦略」
「分かったけど、どうすればいいの?」
そう思った皆さんのために、今日から始められる具体的なキャリア戦略を3つご紹介します。
戦略① 「自分株式会社」のCEOになる
- どういうこと?:
- 多くの選手は、「チームに雇われている従業員」という感覚でいるかもしれません。
- しかし、プロバスケットボール選手は、一つのブランドであり、一つの会社です。あなたは、その会社の最高経営責任者(CEO)なのです。
- 自分のブランド価値をどう高めるか、どうやって収入源を増やすか、どうやって自分の将来に投資するか。
- このように考えることで、あなたの行動はすべて「ビジネス」に繋がります。
- 具体的な行動:
- SNSで自分の強みや想いを発信する。
- スポンサーとの関係性を、単なる契約ではなく「共に成長するビジネスパートナー」として捉える。
- バスケットボール以外の趣味やスキルを磨き、それを仕事にできないか考えてみる。
戦略② 練習も試合も「リハーサル」だと捉える
- どういうこと?:
- 普段の練習や試合は、単にスキルを向上させる場ではありません。
- 監督やチームメイトとのコミュニケーション、コーチングへの理解、チームを勝利に導くリーダーシップ。
これらはすべて、ビジネスの世界でも通用する「汎用性の高いスキル」です。 - このように捉えることで、日々のバスケ生活が、そのまま「ビジネスの予行演習」になります。
- 具体的な行動:
- コーチングスタッフとのミーティングで、積極的に意見を交換する。
- チームメイトとのコミュニケーションを深め、信頼関係を築く。
- 試合でのリーダーシップを、引退後のマネジメントスキルに繋げる。
戦略③ 「引退後」のキャリアを「ゲーム」として楽しむ
- どういうこと?:
- 多くの選手にとって、引退は「キャリアの終わり」であり、ネガティブなものかもしれません。
- しかし、考え方を変えれば、それは「人生の新たなステージ」であり、新しいゲームの始まりです。
- 例えばこんな風に考えてみては?
- 「引退後は何の仕事に就くかな?」という問いを、「引退後はどんなロールプレイングゲーム(RPG)のキャラクターになろうかな?」と考えてみましょう。
- 「よし、僕は将来、バスケットボールの知識を活かして、バスケ界のラスボスになるぞ!」
- このように、楽しむ気持ちでキャリアを考えることで、引退への不安を和らげることができます。
3. まとめ:キャリアは「点」ではなく「線」
いかがでしたでしょうか。
プロバスケットボール選手としてのキャリアは、決して「点」ではありません。
- **過去(現役時代)から未来(引退後)へ、切れ目のない「線」**で繋がっています。
「引退後」のキャリアを、現役のうちから真剣に考え、準備を始めること。
それは、あなたの選手としての生活をより充実させ、人生をさらに豊かにするための、最も確実な方法です。
もし「どうやって自己分析をすればいいか分からない」「自分にはどんなキャリアが向いているんだろう?」といったお悩みがあれば、一人で抱え込まずに、ぜひ一度私にご相談ください。
あなたの夢を現実に変えるための「人生のパートナー」として、全力でサポートできることを心から願っています。
私はJBAのエージェント登録がまだなので… ※「当サイトは、個別の契約交渉や法的アドバイスを行うものではなく、一般的な情報提供を目的としています」 ※あくまで「選手自身が交渉に臨むための知識を身につける」ための情報提供を主体としています。