どうすればBリーグ各チームのチケットはもっと売れるのか?サッカークラブ営業部長が語る集客ポテンシャル

皆さん、こんにちは!バスケットボール選手のキャリアサポーター、SEISのミツです。

今回は、少しだけ視点を変えて、「チームの運営」という側面からお話しさせてください。

「プロ選手なんだから、俺はバスケだけやっていればいい」

そう考えている選手もいるかもしれません。
もちろん、最高のパフォーマンスを見せることはプロの最大の仕事です。
しかし、現代のプロスポーツにおいて、選手は「チームの一員」であると同時に、「チームの広告塔」でもあります。

チームの財政が安定しなければ、選手の年俸は上がりません。
そして、チームの財政を支えるのは、ファンが購入してくれる「チケット」や「グッズ」です。
(広い意味で考えると、プロスポーツはエンターテイメントにカテゴライズされるので、ライバルはテーマパークとかって言えるかも…)

つまり、選手一人ひとりの力は、チームの未来、そして自分自身のキャリアに直結しているのです。

今回は、僕がJリーグ入りを目指すクラブの営業部長として培った経験をもとに、**「どうすればBリーグのチケットはもっと売れるのか?」**という、バスケットボール界全体の集客ポテンシャルについて、熱く語らせていただきます。

「集客なんて難しそう…」と思うかもしれませんが、これは決して難しい話ではありません。選手一人ひとりのちょっとした意識の変化が、大きな波を生み出すのです。

1. 「売れない」のではなく、「もっと売れる」のだ

まず、大前提としてお伝えしたいことがあります。
それは、Bリーグの集客は決して「売れない」わけではないということです。

Bリーグは発足以来、観客動員数を順調に伸ばしており、人気も高まっています。
しかし、残念ながらクラブによっては、観客動員数に伸び悩んでいるところがあるのも事実です。

僕が営業部長をしていたサッカークラブも同じです。

規模はまだまだですが、

「どうすれば、もっと多くの人に試合を見に来てもらえるだろうか?」

この問いは、毎日、寝ても覚めても考えていたことです。
そして、様々な試行錯誤を重ねた結果、一つ確信したことがあります。

それは、**「ファンは、試合結果だけを見に来ているわけではない」**ということです。

ファンは、試合の熱狂、選手たちの人間ドラマ、会場の特別な空間、そして何より「非日常の体験」を求めています。
だから、さっきも言った通り、ライバルはテーマパークや娯楽施設などになる!っていうことなんですね。

つまり、Bリーグの各クラブは、この「非日常の体験」を創り出すことで、まだまだ集客のポテンシャルを秘めているのです。

2元サッカークラブ営業部長が考える、集客のための3つの戦略

では、具体的にどうすればチケットはもっと売れるようになるのか。
僕が考える集客戦略を3つご紹介します。

戦略① 「誰に」売るかを明確にする

営業の基本は、「誰に」商品を売るかを決めることです。(ターゲットを明確にするってことです)

  • クラブでの経験: 私が担当していたクラブでは、まずは地域の幼稚園や小学校にアプローチをかけました。子どもたちにサッカーの楽しさを知ってもらい、親子で来てもらう。この地道な活動が、やがて熱心なファン層を育てる土壌になったのです。
  • Bリーグへの応用: ターゲットは「熱心なバスケファン」だけではありません。
    • ファミリー層: 子ども向けのイベントや、試合中に楽しめる企画を用意することで、家族みんなで楽しめる空間を作ることができます。
    • 新規顧客: バスケットボールをあまり知らない人にも「面白そう!」と思わせるような、分かりやすいプロモーションが必要です。

戦略② 「選手」が持つストーリーを最大限に活用する

選手一人ひとりは、それだけで強力な「コンテンツ」です。

  • クラブでの経験: 私のクラブには、「地域出身の選手」や「苦労して這い上がってきた選手」がいました。私たちは彼らのストーリーを、SNSや公式サイトで積極的に発信しました。すると、ファンは彼らの人間性に共感し、応援したいという気持ちが強くなる。結果として、その選手を「見たい」という理由で、会場に足を運んでくれる人が増えたのです。
  • Bリーグへの応用:
    • 選手個人の物語: SNSでバスケ以外の趣味や、日々の練習風景を発信することで、ファンはあなたという人間に興味を持ちます。
    • チームとしての物語: チームが掲げる目標や、勝利への道のりを、選手が自らの言葉で発信することで、ファンは「応援」から「参加」へと意識が変わります。

戦略③ 試合日以外も「ファンとの接点」を増やす

チケットを売るための活動は、試合日だけではありません。

  • クラブでの経験: 僕のクラブでは、選手が地域のイベントに参加したりする機会を増やしました。直接触れ合うことで、ファンは選手を「遠い存在」ではなく、「身近な存在」として認識してくれるようになります。また、クラブの認知を上げるためにさまざまな場所にフラッグを掲出できるように交渉して、常に地域の中で目につくようにする活動もしています。そうすることで、地域の日常にクラブが溶け込めるようになります。
  • Bリーグへの応用:
    • 地域貢献活動: 選手が地域のゴミ拾いや、バスケットボール教室に参加する。これはファンサービスであると同時に、チームのブランドイメージを向上させる大切な活動です。
    • SNSライブ配信: 練習の様子や、選手同士のオフの時間をライブ配信する。ファンは「チームの一員」になったかのような一体感を感じることができます。

3まとめ:選手が「チームの未来」を創る

いかがでしたでしょうか。

集客は、決して「営業担当者だけがやるべき仕事」ではありません。
選手一人ひとりが、チームの集客について少しでも意識を変えるだけで、その効果は想像をはるかに超えるものになります。

  • チームの「強み」と「魅力」を理解し、
  • 自らの「ストーリー」をファンに伝え、
  • 「バスケ以外」でもファンとの接点を持つ。

これらはすべて、選手であるあなたにもできることです。

バスケットボール選手としてのキャリアをより豊かにし、日本のバスケットボール界全体を盛り上げるために、この集客という視点もぜひ持ってみてください。

もし「どうやって自分のストーリーを伝えたらいいか分からない」「集客にどう貢献できるか、もっと具体的に知りたい」といったお悩みがあれば、一人で抱え込まずに、ぜひ一度私にご相談ください。

なたのキャリアアップ、そして日本のバスケットボール界の未来を、共に創っていけることを心から願っています。

私はJBAのエージェント登録がまだなので…
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