教育系企業で培った「PDCAサイクル」を選手の成長にどう活かすか

皆さん、こんにちは!バスケットボール選手のキャリアサポーター、SEISのミツです。

今日は少し、私の異色の経歴についてお話しさせてください。
実は私、スポーツ界で働く前、様々な資格取得を目指す方や公務員を目指す人たちをサポートする教育系企業で、マネージャーをしていました。
バスケとは全く違う世界ですよね。

でも、この経験が、今の私の仕事にものすごく活きているんです。

資格試験や公務員試験の世界では、膨大な量の勉強を、限られた時間で効率的に進めることが求められます。
そこで重要になってくるのが、ビジネスの世界でよく使われる「PDCAサイクル」です。

「PDCAサイクル?何それ、難しそう…」と思ったあなた、ご安心ください。
これは決して難しい話ではありません。実は、トップアスリートも無意識にやっている、目標達成のための最強の習慣なんです。

今日は、このPDCAサイクルが、バスケ選手の皆さんの成長にどう役立つのか、具体的に解説していきます。
少し固い話に聞こえるかもしれませんが、これを読めば、日々の練習や試合が、もっと意味のあるものになるはずです。

1. PDCAサイクルとは?

PDCAとは、「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)」の頭文字をとった言葉です。
この4つのステップを繰り返し回すことで、目標達成の精度を高めていくというフレームワークです。

教育系企業での各講座では、「PDCAを回すことが、合格への最短ルートだ!」と、生徒たちに口酸っぱく言ってきました。
それはバスケットボールの世界でも全く同じです。

P:Plan(計画)

  • 各種資格試験: 「〇月までに〇〇の科目を〇時間勉強する」
  • バスケ選手: 「次の試合までに、3Pシュートの成功率を3%上げる」「ディフェンスで相手に〇〇をさせないようにする」

D:Do(実行)

  • 各種資格試験: 計画通りに勉強を進める。
  • バスケ選手: 計画に沿って練習に取り組む。

C:Check(評価)

  • 各種資格試験: 模擬試験を受けて、自分の弱点や点数の伸びを確認する。
  • バスケ選手: 試合のスタッツを確認したり、自分のプレーを動画で見返したりして、目標達成度を評価する。

A:Action(改善)

  • 各種資格試験: 模擬試験の結果をもとに、苦手な科目の勉強時間を増やすなど、次の計画を立てる。
  • バスケ選手: 試合の反省を踏まえ、次の練習メニューを調整したり、新しいプレースタイルを試したりする。

2. PDCAサイクルがバスケ選手の成長を加速させる理由

PDCAサイクルは、ただ闇雲に練習するのではなく、「なぜ、この練習をするのか?」という目的意識を選手に植え付けます。

① 目標がより明確になる

PDCAを回すには、まず具体的な目標設定(P)が必要です。
「なんとなくうまくなりたい」ではなく、「この試合でフリースロー成功率80%を目指す」といった明確な目標を持つことで、日々の練習メニューが自然と決まってきます。

② 練習の質が劇的に向上する

多くの選手は「Do(実行)」に時間をかけがちですが、PDCAサイクルでは「Check(評価)」と「Action(改善)」が最も重要です。

  • 具体例: 練習試合でミスをした時、あなたは「しまった!」で終わらせていませんか? PDCAを回せる選手は、「なぜミスしたんだろう?(C)→ 次はこうしてみよう(A)」と、一つひとつのプレーを成長のチャンスに変えることができます。

③ 挫折から早く立ち直れる

「スランプに陥った…」「試合に出られない…」といった挫折は、プロの世界では日常茶飯事です。
そんな時でも、PDCAサイクルを回せる選手は、感情的になるのではなく、「なぜ今うまくいっていないのか(C)→ 改善策は何だろう?(A)」と、論理的に現状を分析し、前向きな行動に移すことができます。

3. 経験から学んだ、PDCAを最大限に活かす方法

私が各種資格試験講座で何百人もの受講生を見てきて分かった、PDCAサイクルを効果的に回すための2つのポイントをお話しします。

① 「見える化」する

PDCAサイクルは頭の中で考えるだけでなく、紙やノートに書き出すことで効果が劇的に高まります

  • 具体例:
    • P: ノートの最初に「今月の目標」を書き出す。
    • D: 練習メニューを書き込み、できたこと・できなかったことをチェックする。
    • C: 試合のスタッツや、自分のプレーの動画を見て、気づいたことをメモする。
    • A: 次の練習メニューを考える時に、そのメモを参考に新しい計画を立てる。
       これを続けると、自分の成長が目に見えて分かります。選手としての自信にもつながりますよ。

② 誰かと「C(評価)」を共有する

自分のプレーを客観的に評価することは、非常に難しいものです。
だからこそ、コーチやチームメイト、そして僕のような第三者の視点が必要になります。

  • 具体例:
    • 練習終わりにコーチに「今日のプレーどうでしたか?」と率直に聞く。
    • チームメイトと互いのプレーについて、率直な意見を交換する。
    • 僕のようなキャリアサポーターに、定期的に現状や目標を共有し、客観的なフィードバックをもらう。 公務員講座でも、生徒は一人で悩まずに、先生やクラスメイトと学習状況を共有することで、格段にモチベーションを上げ、成長していました。

4. まとめ:PDCAサイクルで、あなたのキャリアを自分で動かす

PDCAサイクルは、バスケットボール選手としての技術だけでなく、自己管理能力問題解決能力といった、プロとして、そして一人の人間として成長するために不可欠なスキルを養ってくれます。

「自分はバスケが上手くなりたいだけだ…」と思ったかもしれません。
でも、このスキルは、引退後のセカンドキャリアでも必ず役に立ちます。

PDCAサイクルを回す習慣を身につけることは、あなたのキャリアを誰かに委ねるのではなく、自分自身でコントロールする第一歩です。

もし「どうやってPDCAサイクルを回せばいいか分からない…」「客観的なアドバイスが欲しい」といったお悩みがあれば、いつでも僕にご相談ください。

あなたの夢を、論理的なサポートで力強く後押しできることを心から願っています。

私はJBAのエージェント登録がまだなので…
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