「勝つ」ための練習と「生き残る」ための練習
皆さん、こんにちは!バスケットボール選手のキャリアサポーター、SEISのミツです。
プロバスケットボール選手である皆さんは、毎日、本当にハードな練習をこなしていると思います。
「とにかく勝つために、がむしゃらに頑張るんだ!」
もちろん、その熱い気持ちは素晴らしいです。
ただ、一度その練習について冷静に振り返ってみて下さい。
「今やっている練習は、本当に自分のためになっているだろうか?」 「ただ量をこなしているだけで、成長している実感がない…」
もしそう感じているとしたら、それは練習の「目的」が、ずれているのかもしれません。
ビジネスの世界でもよくあるのですが、「目的」と「手段」がいつのまにか入れ替わってしまっているのでは?
試合で活躍する、という「目的」に対して、練習という「手段」があるはずです。
しかし、いつの間にか、練習をするということが「目的」になってしまっていませんか?練習は試合で活躍したり勝利したりするためにあるはずです。
また、さらなる成長という「目的」に対して、それを促すための「手段」として練習があるはずです。自分をブラッシュアップさせるという目的のためにあるはずの練習が、いつの間にか練習をすることが目的になっていませんか?
練習には、「勝つための練習」と「生き残る(成長)ための練習」があると、私は思っています。
私も現役時代、「勝つこと」だけを考えて、がむしゃらに練習していました。
でも、今になって思えば、それは**「勝つための練習」であって、「生き残るための練習」**ではなかったと痛感しています。
今回は、私が元アスリート、そしてJリーグ入りを目指すクラブの営業部長として培った経験から、「勝つ」ための練習と**「生き残る」ための練習**の違いについて、具体的にお話ししていきます。
1. 「勝つ」ための練習、それは「今」を掴む練習
「勝つ」ための練習は、皆さんが日頃から行っている、試合で最高のパフォーマンスを発揮するためのものです。
- 目的: チームの勝利に貢献すること、試合で結果を出すこと。
- 内容:
- 戦術練習: チームのバスケットボールを理解し、チームメイトとの連携を高める。
- 個人スキル練習: シュート、ドリブル、パスなど、個人の技術を磨き上げる。
- フィジカルトレーニング: 試合に耐えうる体力をつけ、パフォーマンスを向上させる。
これは、あなたがプロである以上、絶対に欠かせない練習です。
しかし、この練習だけでは、残念ながらプロの世界で「生き残る」ことはできません。
なぜなら、プロの世界では、常に新しい才能が下の世代から湧き上がってくるからです。
2. 「生き残る」ための練習、それは「未来」を創る練習
「生き残る」ための練習は、あなたのキャリアを、より長く、より豊かにするためのものです。
練習① 「身体をケアする」練習
プロとして、怪我をせずに長くプレーすることは、何よりも重要です。
- 目的: パフォーマンスの維持、怪我の予防。
- 内容:
- ストレッチ: 練習前後の入念なストレッチは、筋肉の柔軟性を保ち、怪我を予防します。
- ケア: 練習後のアイシングや、トレーナーによるマッサージ、治療院でのメンテナンスなど、日々のケアを欠かしません。
- 例え話: 身体のケアは、まるで「高級車のメンテナンス」のようなものです。どんなに優れた車でも、メンテナンスを怠れば、いつか必ず壊れてしまいます。しかし、日々のケアを欠かさなければ、何年経っても最高のパフォーマンスを発揮できるのです。
練習② 「自分を客観視する」練習
長く活躍する選手は、自分の強みや弱みを客観的に把握しています。
- 目的: 自己分析、キャリアプランニング。
- 内容:
- 試合の映像分析: 自分のプレーを客観的に見直し、改善点や良かった点を探す。
- 自己分析ノート: 毎日の練習や試合の感想を書き留める。その日の調子やメンタルを記録することで、自分の傾向を把握する。
- ユーモア: 自分のプレーを客観的に見つめることは、まるで「鏡」を見るようなものです。鏡を見ずに練習しても、正しいフォームや癖は直せません。
練習③ 「バスケ以外を学ぶ」練習
プロ生活は、いつか必ず終わりが来ます。その時に備えて、バスケ以外のスキルを身につけることも、「生き残る」ための練習です。
- 目的: セカンドキャリアの準備。
- 内容:
- 読書: ビジネス書や自己啓発本を読むことで、視野を広げる。
- 資格取得: 将来の仕事に役立ちそうな資格の勉強をする。
- 人脈作り: バスケットボール界以外の分野の人と交流する機会を作る。
3. まとめ:「勝つ」と「生き残る」のバランスが鍵
いかがでしたでしょうか。
プロとして、試合で「勝つ」ために全力を尽くすことは当然です。
しかし、それと同時に、プロ生活で「生き残る」ための練習も欠かしてはいけません。
- 「勝つ」ための練習は、あなたの**「今」**を創る。
- 「生き残る」ための練習は、あなたの**「未来」**を創る。
この二つのバランスを意識することで、あなたはバスケ選手としてだけでなく、一人の人間としても大きく成長できるはずです。
もし「どうやって自己分析をすればいいか分からない」「将来が漠然と不安だ」といったお悩みがあれば、一人で抱え込まずに、ぜひ一度私にご相談ください。
あなたのキャリアをより豊かにし、長く活躍し続けるための「人生のパートナー」として、全力でサポートできることを心から願っています。
私はJBAのエージェント登録がまだなので…
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