バスケにすべてを懸ける君へ、そして見守る親御さんへ
皆さん、こんにちは!バスケットボール選手のキャリアサポーター、SEISのミツです。
このブログは、プロバスケットボール選手である皆さん、あるいはプロを目指す若者に向けて書いています。
しかし、今回は少し趣向を変えて、彼らをそばで見守る**「親御さん」**に向けて、私の想いを伝えたいと思います。
バスケットボールにすべてを懸ける子どもたち。
その背中を、どんなときも温かく見守り、支え続ける親御さんの存在なくして、プロ選手は生まれません。
私自身も、現役時代に、そしてサッカークラブの営業部長として、多くの選手と親御さんに出会ってきました。
その中で、成功する選手を支える親御さんには、ある共通点があることに気づきました。
それは、単に「バスケがうまくなること」だけを求めているのではなく、**「バスケを通して、子どもが素晴らしい人間に成長すること」**を願っているということです。
今回は、そんな親御さんへ、そして夢に向かってひたむきに努力する子どもたちへ、私からお伝えしたいメッセージです。
1. プロの世界は「競争」だけではない
バスケットボールに真剣に向き合う子どもと親御さんにとって、プロという夢は、まるで険しい山の頂上のように見えるかもしれません。
- 「ライバルに負けたくない」
- 「早くレギュラーになりたい」
- 「強豪校に入らなければ」
こうした競争心や目標設定は、もちろん重要です。しかし、プロの世界は「競争」だけではありません。
プロとは、「社会性」と「人間性」が問われる世界です。
- チームメイト、コーチ、スタッフとの協調性
- ファンやスポンサーへの感謝の気持ち
- メディア対応や社会貢献活動への意識
これらは、プレーのスキルと同じくらい、いや、それ以上に、プロとして長く活躍するための重要な要素です。
親御さんは、バスケットボールの技術指導だけでなく、こうした「人間力」を育むためのサポーターとして、子どもと向き合ってほしいのです。
【親御さんへのメッセージ】
練習や試合の後は、「今日のプレーはどうだった?」と聞くだけでなく、「チームメイトとどんな話をした?」「応援してくれた人に、ありがとうって言えたかな?」と声をかけてみましょう。
2. 子どもの才能を「信じ抜く」ということ
バスケットボールの才能は、身長や身体能力だけではありません。
- 「バスケが心から好きだ」という情熱
- どんなに辛い練習でも「諦めない」という強い意志
- チームのために「自分を犠牲にできる」という献身性
これらは、身体的な才能と同じくらい、プロとして成功するために不可欠な才能です。
もし、お子さんが周囲に比べて才能がないと感じることがあっても、決して諦めないでください。
あなたの「信じ抜く力」が、子どもの才能を最大限に引き出す、最も強力な武器になります。
サッカーの話にはなりますが・・・
私が出会ったある選手は、高校時代、決して恵まれた身体ではありませんでした。
しかし、彼は誰よりもサッカーを愛し、誰よりも練習し、そして誰よりもチームのために働きました。
彼の才能を信じ続けたのは、他でもないご両親でした。彼はJリーグの第一線で活躍し、多くのファンから愛される存在になることができました。
【親御さんへのメッセージ】
目先の勝敗だけでなく、お子さんの「好き」という気持ち、そして努力する姿勢を褒めてあげてください。それが、お子さんの自信となり、成長を加速させます。
3. お金という「現実」と向き合う
プロバスケットボール選手を目指すには、お金がかかります。
- 遠征費、遠征先での宿泊費、食費
- バッシュやユニフォームなどの道具代
- コーチングやスクールの費用
しかし、この「お金」という現実と向き合うことは、プロを目指す上で避けて通れません。
親御さんは、家計の負担と向き合いながら、子どもの夢を応援しています。
だからこそ、子どもは「親に感謝する気持ち」を持つことが重要です。
そして、親御さんには、ただお金を出すだけでなく、お金の「使い方」を子どもに教える役割もあります。
- プロの世界では、お金の管理が重要になります。
- お金の価値を知り、将来のために貯金する習慣を身につける。
- 何にお金を使うべきか、自分で考える力を養う。
これらは、プロ選手として、そして一人の大人として自立するために不可欠なスキルです。
【親御さんへのメッセージ】
お子さんと一緒に家計簿をつけてみたり、お小遣いの管理を任せてみたり、お金について話し合う機会を設けてみましょう。
それは、お子さんにとって、かけがえのない人生のレッスンとなります。
4. 夢が叶わなかった時の「セカンドキャリア」
すべての子どもがプロになれるわけではありません。厳しい現実ですが、そのことを忘れてはいけません。
しかし、もしプロになれなくても、バスケットボールにすべてを懸けて努力した経験は、決して無駄にはなりません。
- 目標に向かって努力する力
- チームで協調する力
- 困難を乗り越える力
これらは、社会に出てからも、必ずあなたの強みとなります。
親御さんは、お子さんがプロになれなかった時、「大丈夫だよ」と声をかけてあげてください。
そして、「バスケで培った経験は、あなたの人生の宝物だよ」と伝えてあげてください。
【親御さんへのメッセージ】
「プロになれなくても、〇〇(お子さんの名前)がバスケを心から楽しんでくれたなら、それが一番嬉しいよ」と、日頃から伝えておきましょう。
5. まとめ:親子の絆が「最強の武器」
いかがでしたでしょうか。
プロバスケットボール選手を目指す子どもたちと、その夢を支える親御さん。
その道のりは、決して平坦なものではありません。しかし、その道のりこそが、子どもを「人間として」大きく成長させてくれます。
- 子どもの夢を信じ、
- バスケの技術だけでなく、人間性を育み、
- お金という現実と向き合い、
- 夢が叶わなかった時の人生も考える
これが、子どもをプロに導くための、最も重要な「親御さんの役割」だと私は考えています。
そして、何よりも大切なのは、**「親子の絆」**です。
親子の絆こそが、子どもがどんな困難に直面しても、諦めずに立ち向かうことができる、最強の武器になります。
もし、お子さんのキャリアについて、将来の不安について、誰に相談すればいいか分からないという親御さんがいましたら、一人で悩まずに、ぜひ一度私にご相談ください。
私は、親御さんとお子さんの「二人三脚」をサポートする、人生の伴走者でありたいと心から願っています。
このブログが、バスケットボールに情熱を注ぐすべての子どもたちと、その夢を支える親御さんにとって、少しでも役に立つことを願って。
私はJBAのエージェント登録がまだなので… ※「当サイトは、個別の契約交渉や法的アドバイスを行うものではなく、一般的な情報提供を目的としています」 ※あくまで「選手自身が交渉に臨むための知識を身につける」ための情報提供を主体としています。