Bリーグと世界をつなぐ!海外挑戦を目指す選手が知っておくべきこと
皆さん、こんにちは!バスケットボール選手のキャリアサポーター、SEISのミツです。
「いつかは、海外でプレーしてみたい!」
Bリーグでプレーする選手の皆さんの中には、そんな熱い想いを抱いている方がたくさんいると思います。
ヨーロッパのトップリーグで活躍する選手。 世界最高峰のNBAでプレーする選手。
彼らの姿を見て、「自分もいつか…」と夢を膨らませるのは、とても素晴らしいことです。
しかし、海外挑戦は決して簡単な道ではありません。
私も現役時代、ドイツの3部リーグから非公式にオファーがあり、海外に挑戦したいという夢を抱いていました。
でも、夢を叶えるためには、想像以上の「現実」が待っているものです。
今回は、私が元アスリート、そしてJリーグ入りを目指すサッカークラブの営業部長として培った経験から、海外挑戦を目指す選手が知っておくべき「現実」と、今からできる3つの準備について、具体的にお話ししていきます。
1. 海外のスカウトは「プレー」だけを見ていない
「とにかくバスケのスキルを上げれば、海外に行けるはずだ」
そう考えている選手もいるかもしれません。もちろん、最高のプレーヤーであることが大前提です。
しかし、海外のスカウトは、あなたの**「バスケのスキル」**だけを見ているわけではありません。
彼らは、あなたという選手が、異国の地で、新しい環境にどれだけ適応できるかを見ています。
- サッカークラブでよくある話
海外から選手がやってくることもあります。彼らは皆、サッカーのスキルは素晴らしいものでしたが、日本の文化やチームの雰囲気に馴染めず、本来のパフォーマンスを発揮できない選手もいました。彼らの活躍は、言葉や文化の違いを乗り越えた先にある、まさに**「適応力」が試される戦い**でした。
2. 海外挑戦を成功させるための3つの準備
海外挑戦を成功させるためには、今からでも始められることがたくさんあります。
準備① 語学力を磨く
語学は、海外でプレーするための最も重要な「武器」です。
- なぜ重要か: 監督やコーチの指示を理解し、チームメイトと円滑なコミュニケーションを取るためには、語学力が不可欠です。
- 具体的な行動:
- 毎日少しずつでも、英語や現地の言葉を勉強する習慣をつけましょう。
- チームメイトに外国籍選手がいれば、積極的に話しかけてみるのも良い練習になります。
- 知っておくべき落とし穴:
日本では、ミスをした仲間を励ます時に「ドンマイ!」という言葉をよく使います。しかし、これは和製英語です。
海外で「Don't mind!」とそのまま伝えてしまうと、「(私は)気にしない!」という全く違う意味合いで伝わってしまい、周囲から「この選手はミスを反省していない」と誤解される可能性があります。このような言葉のニュアンスの違いが、チームメイトとの関係性に影響を与えることもあるため、注意が必要です。
準備② コミュニケーション能力を高める
海外のチームでは、あなたの考えや意見を、自分の言葉で明確に伝えることが求められます。
- なぜ重要か
試合での不満や、チームの課題について、黙っていても誰も理解してくれません。
自分の意見を論理的に、そして前向きに伝える能力は、プロとして必要不可欠です。 - 具体的な行動:
- チームメイトやコーチと、バスケ以外の話題でも積極的に話す。
- 練習や試合について、自分の考えを整理し、言葉にする習慣をつける。
- 例え話: チームメイトとのコミュニケーションは、まるで「パス回し」のようなものです。スムーズなパス回しができれば、チームは強くなります。
準備③ 自分の「強み」を客観的に把握する
海外のスカウトに自分をアピールするためには、自分の強みを明確に伝える必要があります。
- なぜ重要か
多くのライバルがいる中で、「自分はなぜこのチームに必要なのか」を言葉で伝えられなければ、スカウトの目に留まることはありません。 - 具体的な行動:
- 自分のプレーを客観的に分析し、「このチームにはない、自分のこの強みが役に立つ」といった具体的なアピールポイントを見つける。
- 自己PR動画を作成し、SNSなどで発信する。
3. まとめ:海外挑戦は「バスケの外」から始まる
いかがでしたでしょうか。
海外挑戦は、決して夢物語ではありません。
- 「バスケのスキル」を磨き続ける。
- 「バスケ以外のスキル」も身につける。
- 「自分という人間」を伝える努力をする。
これら三つの準備を今から始めることで、あなたは夢を現実のものにできるはずです。
もし「どうやって語学を勉強すればいいか分からない」「自己PR動画ってどう作ればいいの?」といったお悩みがあれば、一人で抱え込まずに、ぜひ一度僕にご相談ください。
あなたの夢を現実に変えるための「人生のパートナー」として、全力でサポートできることを心から願っています。
【追記】代理人について
国内のバスケットボール選手代理人は、JBA(日本バスケットボール協会)への登録が必須となります。
しかし、JBAの代理人資格は、あくまで日本のクラブと選手の間を取り持つものです。海外のクラブとの契約交渉を専門に行うことはできません。
海外挑戦を考える際は、この代理人資格の違いにも注意し、信頼できるパートナーを探すことが非常に重要になります。
FIBA認定エージェント
海外クラブと契約交渉を行うには、FIBA(国際バスケットボール連盟)認定のエージェント資格が最も一般的で、必須の資格です。
資格取得方法
FIBAが不定期に実施する試験に合格する必要があります。
試験は、バスケットボールのルール、選手の移籍規定、契約に関する国際法規など、専門的な知識が問われる内容です。
資格の必要性
多くの国や地域のバスケットボールリーグでは、国際間における選手等の移籍に関するエージェントは国際バスケットボール連盟(の定めるFIBAエージェントライセンスを有してなければなりません。
私はJBAのエージェント登録がまだなので…
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※あくまで「選手自身が交渉に臨むための知識を身につける」ための情報提供を主体としています。